野堀商店とは
野堀商店代表の野堀に、スタッフ飯泉がインタビューしていきます!
野堀代表!よろしくお願いします!(笑)
ではまず始めに...そもそも「野堀商店」ってなんでしょうか?
日升庵を運営している屋号です。
元々良い物を紹介していく仕事がしたかったので、「商店」とつけました。
今後、オリジナル商品を充実させていきたいですね。
「野堀商店」を立ち上げたきっかけ、「CAFE日升庵」オープンまでのお話しを聞かせてください。
私はもともと某家電量販店で販売員をしていました。3年8ヶ月トップセールスマンだった事もあります。
当時の家電量販店は、海外の斬新な製品がたくさん出てきていて、日本のメーカーはその後追い商品が多く、オリジナリティのある商品が少なかったので、なんとなくやりがいを感じられなくなっていた時期でもありました。
あと、東日本大震災がきっかけで「もっと日本の良いもの」を紹介したいと思った時期でもありました。まだ知られていない素敵な商品が埋まっていて、それを外に出していきたい気持ちが強まり、自分で探して動こうと思って野堀商店をつくりました。
当時魅力の最下位であった地元茨城のものを紹介しようと、2015年に、茨城のいいとこいいものを紹介するお店を作ろうと、思い立ってから3ヶ月で行動してやることを全てまとめて、CAFE日升庵をオープンしました。
今は、もっと時間をかけて準備すればと反省もしていますが(笑) 気持ちと勢いだけで、動いていましたね。
どうしてカフェなんですか?
カフェってもともと情報を交換する場所だったので。
他の県から来るお客様に茨城を伝えようと思って、場所を探していたら地元筑波山は、TXの開通もあり、茨城の中でも都内から訪れやすい観光地の一つでした。
観光地で求められていることは大きく3つあって、ひとつは「地元のものをたべたい」もうひとつは「地元の人をしゃべりたい」そして「そこでしかできない体験をしてみたい」こと。この3つが全部できるのがカフェだったんです。
気取りすぎず、気楽に食べてもらいながらお客さんとお話できると思って。
『せんべいカフェ』で始めたと聞きました。
お煎餅なら、その3つを網羅できると思ったので(笑)
筑波山でとれたお米は献上米だった歴史があって、江戸前寿司で「紫」は醤油のことを示していたのですが、筑波山の別名は「紫峰」といって、筑波山で採れた醤油が旨いということで、それが紫と呼ばれていました。
なので、お米と醤油を紹介するのに、その2つを合わせて、お煎餅にできるじゃないかと。茨城県はお煎餅の消費量が日本一なんです。
お煎餅の手焼き体験をしてもらいながら、そういったつくばのお米や茨城のことを知ってもらえるのではないかと思い、お煎餅を手焼き体験できるお店で始めました。
せっかくの機会なので、CAFE日升庵の秘話を教えて下さい!
お店を始めたときは、メニューがお煎餅とドリンクしかありませんでした。
今でこそ美味しいとみなさんに言ってもらえるコーヒーをお出ししてるんですが、実はもともと私が全くコーヒーを飲めなかったんです。
だからこそ、コーヒーが苦手だった人でも美味しいと思えるコーヒーを出せるようになりました。
苦労話はありますか?
お煎餅の生地を指定のお米で作ってもらう業者さんを探していたとき、大手のお煎餅屋さんと取引きしている生地屋さんを紹介してもらったんですが、最小ロットが1トンからで、9000万枚くらい出てきちゃうって言われて(笑)
さすがに1年焼き続けても手では焼ききれないくらいの業者さんだったのと、一般的にお煎餅は「ホイロ」と言って余熱で30分くらい温めてから焼く生地が多いのですが、手焼き体験をしてもらうときに、注文してから30分かかってしまうと大変なので、ホイロが必要ない生地を作ってくれる業者さんを探すのに苦労しました。
以前まではお煎餅メインだったと思うのですが、現在はどのようなお店なんですか?
最初、お煎餅の手焼き体験がメインでしたが、筑波山に来ているお客さんが、観光目的のお客さんと登山目的のお客さんで求めているものが違うことに気がついて、どちらのお客さんにも楽しんでもらいたいなと思って、食事メニューを作っていきました。
食事メニューは、他のお店さんがうどんやそばといった和食中心のメニューだったので、お腹を空かせて山を下りてきた人が、ガッツリお肉を手軽に食べられるように、パン食も周りになかったので、ハンバーガーを出すようになりました。
ハンバーガーは世界中で食べられている食事なので、みんな大好き!かなと(笑)
出す上で、いろんなハンバーガー屋さんを見たり、実は弟が当時東京でハンバーガー屋さんの店長をやっていて、勉強させてもらいました。最近では、ハンバーガーを食べる目的で他県から来てくれるお客さんもいるくらい、もう一つのメインになっています。
これからどうなっていくんでしょう?今後の展望などを聞かせてください。
筑波山をもっと楽しんでもらいたいので、四季折々の情報や地元の食材を使ったスイーツなどを提供していきます。また、お土産品も企画をしていきたいです。
最終的には、茨城の他の観光地とつながって各地で、来てくれたお客さんに楽しんでもらえる流れにしていけたらと思っています。
そのために、筑波日和というブランドのコンセプトを作りました。まだ小さな動きですが、みんなで盛り上げていきたいです。
「日升庵」の名前の由来を教えてください。
「日」は、太陽をイメージをしています。太陽は自然の中で育つものに必要なもの。「升」は人が計る道具です。
日と升を合わせて、自然のものに人の手が加わってできるものなんですよ~という意味です。「庵」は人が集まる場所という意味があるんだそうですよ。
合言葉は
「筑波山で最高の想い出を始めよう。」
日升庵のある筑波山は、つくばエクスプレスで、一番東京から来やすい茨城の観光地の一つです。2005年につくばエクスプレスができて、都内からのお客さんが増えました。
今までも観光地として知られていましたが、近年の登山ブームもあり、日本百名山の中では一番低い山「筑波山」にも本格的な登山が手軽にできると、全国からお客さんが多く来るようになりました。
日升庵は他の県から来た人につくばだけではなく、茨城県の美味しいものやいい場所を紹介するアンテナショップのようなカフェを目指しています。
例えば、日升庵に来たお客さんが、お店で茨城県のいいトコの話を聞いて、「今度はそこにも行ってみよっかな!」ってなったらいいなって思っています。
メニューには、これまでの筑波山になかった楽しみを取り入れるようにしています。筑波山のふもとで採れたお米を100%使って作ったお煎餅を、火鉢を使って手焼きができる体験であったり、筑波山登山でお腹が空いた人への美味しいハンバーガーであったり、パティシエが作る本格スーツであったり、素敵な夕日を見る時間であったり。
筑波山を訪れるお客様が最高に楽しかったと思ってもらえる想い出を作る場所になりたいです。
CAFE日升庵で扱っている「筑波日和」とはなんでしょうか?
筑波日和は、茨城県西南地域をもっと魅力的な街にしていくために、この地域を中心にして企業が集まって作ったブランド名です。
茨城県西、県南地域を中心として企業で力を合わせて価値を生み出せないか、ということが始まりで。
自然と歴史と平野のど真ん中にあるのが筑波山。筑波山を中心に伸びのびと暮らせる都会田舎=とかいなか。そして筑波山は県西南地区のシンボルでもあります。なので、筑波山をコンセプトにすることにしました。
筑波日和は、都内近郊に住む20~40代の働く人で、自然を感じながら伸び伸びと生活したいひと向けです。
例えば、つくばエクスプレス沿線に住んでいるひとです。キャッチフレーズは「今日は筑波日和にしよう!」日和は、なにかするのに、ちょうどよい天気という意味です。
「筑波日和だから今日はあそこに行ってみようか!これを飲んでみようか!」みたいな。そんな生活を提案していきたい。今後は、オリジナル・コラボ商品の企画開発、WEBやフリーペーパー等での発信、イベント出店・企画をしていきたいと考えています。
野堀代表、ありがとうございました!